メルカリを退職して、Yuimediに入社しました
二回目の退職ブログとなってしまいましたが、6/30をもってメルカリを退職しました。
一回目の退職の後に、アイルランドに住みながらメルカリWebのリアーキテクチャに関する技術顧問として1年半ほど働いた後に日本に帰ったタイミングでお誘いを頂き、2019年の11月に二回目の正式な入社をしました。
メルカリ
入社後、リアーキテクチャとは異なりますが、メルカリwebの刷新プロダクトがはじまるということだったのでそちらに一年ぐらい開発に関わっていました。その後に、再度設立されたソウゾウの初期メンバーとして参加することとなりました。
メルカリ
チームメンバーとは2017年や技術顧問時代からの知り合いも多く、プライベートでも遊ぶような人たちばかりでした。数ヶ月後には、気づいたらチーム内の外国人の方の比率が多くなってきて共通言語はすべて英語となりました。この頃にメルカリのWebを0から刷新するプロダクトが始まり、一年近く開発に関わりました。
ソウゾウ
ソウゾウは、2021年1月28日に設立されたメルカリの子会社であり、メルカリShopsの開発を行う会社です。立ち上げ期から参加することとなり、メルカリのWebチームからソウゾウに出向しました。会社自体が0からだったので、何もかもが新鮮で、ベンチャー企業の立ち上げもこんな感じなのかなってふんわり感じました。この時期は自分の人生の中でも濃厚な経験があり、この会社に入って本当に良かったと今でも思っています。
開発体制
ソウゾウはインフラからフロントエンドまで、一つのリポジトリで開発を行います。ここではフロントエンドやバックエンドみたいな職種分けがなく、なんでもできるシニアエンジニアが多い組織でした。技術スタックも良い選択だと思っています。
フロントエンドを最高に最適化したいのであれば、インフラからバックエンドまで全て関わらないと本当の最適化はできないという事は昔から思っていて、この開発体制は自分にフィットしていました。
メルカリShopsで行っているキャッシュ効率化の仕組みもこの開発体制でなければ、作れなかったでしょう。インフラ、バックエンドの仕組みを全て最初の設計段階からチームみんなで考えて整えることができたのは正解だと思います。
フロントエンド
最初のリリースまでのメルカリShopsのフロントエンドは、自分がアーキテクチャ設計や大半のページの実装を行なっていました。途中から参加してくださったフロントエンドの方がいてくれたおかげで後半はかなり助けてもらい感謝しています。1人の開発だとなかなか相談できる人がいないので、途中から2人になってフロントエンドも安定してきたかと思います。 今では、フロントエンドエンジニアも4人いるので頼もしく、みんなに任せれる状態となりました。
Enabling Team
開発組織もちゃんと整備され、リリース後にはEnablingチームで活動を行いました。色んな分野の方がいるチームなのは大変いい環境で、朝会ですら知らないことが多く学びを得る環境でした。(特に大学以来のML分野)
Enabling Team: 特定の技術/ビジネスドメインのスペシャリストで構成されるチーム。Stream-aligned teamのケイパビリティを埋める役割を持ち、Stream-aligned teamが自律的に活動して技術的解決法以外の課題にフォーカスできるようにすることをゴールとする
プロダクト開発はメンバーに任せて、フロントエンドをメインにDXの整備/改善やパフォーマンスチューニングを主な仕事としていました。フロントエンドが得意でない方でも開発できるように敷居をどれだけ下げれるかを考えていました。
なぜやめるのか?
ソウゾウの環境は自分にとって、ベストな環境でした。それでも次の会社を選んだ理由は複数あります。
- 一度、toBに関わってみたかった
- 組織を0から作ってみたくなった
- すでに数年以上付き合いがある仲間が複数人いたので、安心できた
- 両親が病院で働いていて、過去に藤田保健衛生大等に受かっておりそもそも医療に行く可能性があってこの分野に興味があった
- 日本の医療の遅れと後に自分に降りかかってくる糖尿病(遺伝)等の解決を微力ながらでも改善したい
自分をよく知っている方だと、あんな安定思考の人間がベンチャーに行くとは思ってなかったと思います。お誘いを頂いたときは正直ものすごく悩みましたが、人生も一度きりなのでプログラミング以外の分野に対しても挑戦してみたい思いがありました。toBもエンジニアリング組織も医療もすべてこれからの挑戦となります。
Yuimedi
次の会社は、医療系の会社となります。
ここでは5, 6年近く付き合いがある@watilde、@leko をはじめ元McKinseyやAWS、お医者さんなどの医療系の方、このように本来会うことがなかった職種の方と働くこととなり、さらに今よりも多角な視野を持つことができるのではないかと思っています。自分は医療系の知識がほぼ0の状態でスタートするので、先述のようにこれからもプログラミング以外の学習の日々となり、それも1つの楽しみかなとも思います。
なにをやっている会社かについては、わちくんのブログがわかりやすいので引用させてもらいました。これに加えて、現在はNext.jsも利用しています。
プロダクトは、現状としては Node.js, Electron, TypeScript, React, NestJS, AWS あたりの技術スタックの上で、npm のようなエコシステムを持つ医療データに特化した ELT ツールのようなものを作っています。この領域では、dbt や Dataform など、様々な先駆者がいる理解をしていますが、ヘルスケア業界特有の非機能要件や要求されるユーザー体験に大きなギャップがありそうです。利用者の声を聞きながら、長期的に目指すビジョンの実現に合わせて形を変えながらチーム一丸となってプロダクトの開発をしていければと思います。
AWSを退職してYuimediに入社します – watilde's blog
今後の仕事 / コンタクト
今後は、食べログのWeb技術顧問に加えて、退職はしたものの7/1からソウゾウでも技術サポートとして微力ながらお手伝いを続けていきます。今後とも、食べログ/ソウゾウもよろしくお願いします。Yuimediをはじめ各社のお話が聞きたい場合はお気軽にカジュアル面談が可能となります。応募が多くなってしまったら調整してしまいますが、ご了承ください。
- twitter: https://twitter.com/about_hiroppy
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さいごに
6/30 の六本木ヒルズです。
メルカリを退職しました、めっちゃ楽しかったです!ありがとうございました pic.twitter.com/jfVlqkqMI8
— 蝉丸ファン (@about_hiroppy) 2022年6月30日